課題図 部品②の加工
前回の続きからになるので、角度を振っている状態と思います。
旋盤の刃物台のみを、部品に対して垂直にします。
この時、刃物台が乗っている横送り台を目安にするとわかりやすいです。
部品②をチャック爪で掴むときですが、材料寸法が57㎜で仕上げ寸法が
50mmなので、5㎜程度掴んで芯を出します。
ただ、結構しっかりと掴まないと危険ですので、危険だなと思う方は
半分づつ仕上げてください。
端面と、外径を仕上げたら、次はΦ30の内径です。
先に内径を仕上げておかないと、部品①との組み合わせができません。
Φ30はくりぬいておきましょう。
そうすることで、切粉の抜けがよくなります。
寸法測定は、シリンダーゲージを使います。
シリンダーゲージは慣れが必要なので、試験までに練習しておきましょう!
いよいよテーパー部です。
テーパー部は、角度をそのまま動かしていないので、
部品①と角度が合うはずです。
ただし、いつものように内径をつけて加工することはできません。
なぜならそのまま加工すると、内径が大きくなる方向に削れるからです。
なので、内径バイトをひっくり返し、奥側を削っていきます。
本当は、角度を振り直しして加工するほうが腕は上がると思いますが、
時間がとても足りません。。。
テーパーの加工中は、部品①との合わせ幅があるので注意しましょう!
部品②を削って、部品①を入れて幅寸法を確認し、指定の
幅15㎜に入れていきましょう!
この時、最後は0.3㎜ぐらいを残して仕上げましょう。
0.3㎜残すことで、切削面がきれいになります。
最後に、部品②の反対側を仕上げて完成です。
反対側のΦ46は、部品①のΦ45が入るところです。
加工後、部品①が入るか確認が必要です。
提出前は、しっかりと部品を見てください。
加工忘れは無いでしょうか?
よくあるのは、面取り無しです。
時間があったら、機械に取り付け加工しておきましょう。
検定委員に提出するときは、みがきナットを忘れずに、
つけた状態で提出します。
作業が終了し、部品を渡し終えたら、機械や工具台・
作業場周辺を整理整頓しましょう。
整理整頓も検定の1部ですので、しっかりと元通りに戻します。
どうだったでしょうか?
少しは参考になったでしょうか?参考になってればよいのですが…。
試験前にくる実技試験問題をしっかり読んで、頑張ってください。
経験上だと、5セットぐらい作ったら少し自信が持てました。
完璧にするには、7セットぐらいは必要かもしれません。
なかなか時間と、そこまで機械・材料を使用させてくれないかもしれませんが、
何回か反復して、精度を高めていってください。
最後に、検定試験はとてもハードです。
試験が終わると、緊張の糸が切れたようになりますので、
お家に帰られるまでは、頑張って気を抜かず安全に帰りましょう!
*中央職業能力開発協会から、実技試験内容や過去の学科問題が記載されている本が出ています。
コメント