今回は、普通旋盤作業 2級(実技)について、書いていきます。
*経験上での作業なので、間違い等あればごめんなさい…
試験時間は 3時間、打切り時間は、3時間半となっています。
打切り時間は、完成していなくても強制的に終了する時間です。
作業前に注意することは、デジタル式位置表示装置と
自動停止装置が使用できませんので注意しましょう。
最近は作業効率向上のため、ほとんどついているような気がしますが、
試験の時は電源OFFや装置取り外しなどをして、
使用できないようにしておかないといけません。
あとは、試験時に使用できるバイトの種類や本数、測定具や
その他の道具が決められていますので、試験日の1~2か月前に来る
試験問題をしっかり見ておきましょう。
意外と、”えっ、これは使用できないの?”っていうことがあります。
試験問題が来る前に知っておきたい!っていう方は、中央職業能力開発協会が
出している試験問題集を購入すれば、試験問題を知ることができます。
ただ、お値段が少し張りますが。。。(技能検定 試験問題集で出てきます)
課題図 部品①の加工
まずは、部品①の加工から書いていきます。
*加工はどちらから始めても構いません。
部品①の材料寸法が、Φ60の長さ150㎜です。
全長仕上がりが145㎜ですので、最初に3㎜ぐらい端面を削ると想定して、
4ツ爪チャックから、100㎜ぐらい出して掴みましょう。
4つ爪チャックの掴み方のポイントですが、最初にある程度材料径の
近くまで、閉めておきます。(4つとも同じくらいの位置)
そうすることで、材料の振れをある程度までに抑えれます。
何度も練習し、素早くできるようにしておきましょう!
マスターすると、付け替えのたびに素早く芯が出せるようになります。
*チャックに書かれている円周線を目安にすると、わかりやすいですよ!
チャックに掴めたら、まずは端面を削ります。
3㎜ぐらい削っておき、仕上げてセンター穴を作りましょう。
センタ穴に回転センターをを押し込んだら、荒剥きをしていきます。
すべてに取り代1㎜置き、加工していきます。
注意が必要なのは、Φ45のところです。
0.5㎜の偏心となっていますので、取り代2㎜は置いておきましょう。
次に仕上げていきますが、私は公差の広いところは、0.5㎜・0.5㎜で仕上げ、
公差の厳しいところは、0.3㎜ずつぐらいで微調整していました。
取り代は、0.3㎜ぐらいはないと部品が光らない気がします。
取り代だけではなく、速度・回転数も関係しますが…。
加工順序は、Φ55・Φ30・Φ25を仕上げ、Φ15を突っ切りバイトで仕上げ、
Φ16の逃がしを入れて、ねじ切りをします。
偏心は、最後に加工しました。
偏心の注意点は0.5㎜偏心をするとき、ダイヤルゲージで測定すると思うのですが、
Φで1㎜振っているようにしないといけません。
0度:0 90度:0.5 180度:1.0 270度:0.5 360度:0
偏心が終わると反対側です。
こちら側で重要なのは、Φ55の幅10㎜とテーパー加工です。
Φ55の幅は、公差が0.02㎜なので振れが出ると外れてしまいます。
外形側の芯出しをするときに、端面側も見ておきましょう。
テーパーは、1:5となっていますので、θ=5.71=5度42分38秒です。
まずは全長を仕上げて、同じように1㎜だけ残して荒加工します。
先ほどと同じように、テーパー以外のところを仕上げていきます。
突っ切りバイトで、逃がしもいれておきます。
次にテーパー加工ですが、指定された角度に振り、加工していきます。
(15)まで、削り込むと完成です。
次からは部品②に移っていきますが、長くなってしまいましたので、
次のブログに書いていきます。
*重要:角度を振ったままにして、部品②を加工していきます。
角度を0に戻さないようにしましょう。
…続く…
*中央職業能力開発協会から、実技試験内容や過去の学科問題が記載されている本が出ています。
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