後期技能検定 機械系保全1級(実技②)

後期技能検定 機械系保全1級(実技①)…続き

試験内容

検定問題【1】 潤滑剤の粘度判定
・潤滑剤について粘度またはちょう度の判定をし、用途に適する潤滑剤を判定します。速度・加重及び温度の条件から潤滑剤を選定します。JISでは、40℃における、動粘度に基づく粘度分類の規定があります。
グリースは、号が大きくなるほど硬くなりますが、ちょう度の数字が少なくなる程硬くなります。これは、一定の重さの円錐を、一定の高さから落とし、一定の時間に潜った深さを示すからです。
試験は、潤滑油とグリースが置かれてあり、粘度グレードを選びます。また微粒子の個数グラフからNAS等級を選びます。サンプリング方法を選ぶ試験もあります。(JIS式・米国式)

検定問題【2】 軸受けの損傷判定
・軸受け損傷写真について、損傷現象・損傷原因及び対応措置を判定します。
試験は、各損傷写真が置かれていて、各写真の損傷名称・損傷原因・対応処置を選ぶようになります。損傷は、フレーキング・焼き付き・電食・さび・打こん・クリープ・フレッティング・圧こんなどがあります。

検定試験【3】 歯車の損傷判定
・歯車損傷写真について、損傷名称及び損傷現象・損傷原因を判定します。
試験は、各損傷写真が置かれていて、各写真の損傷名称・損傷原因・対応処置を選ぶようになります。損傷は、アブレシブ摩耗・スクラッチング摩耗・異常摩耗・ローリング・ピーニング・初期ピッチング・スポーリング・スコーリングなどがあります。

検定問題【4】 振動判定
・排気ファン装置図及び振動判定結果について、異常の原因等を判定します。
振動の速度:振動速度=振幅x振動数(周波数)です。アンバランス(軸心周りの質量不適切)や、ミスアライメント(連結する2軸のずれ)などが原因の振動判定に有効です。
振動の加速度:加速度=変位x振動数の2乗です。転がり軸受の欠陥判定に有効です。
振動の測定方法は、A:軸方向・H:水平方向・V:垂直方向があり、①V≫H・Aの場合は、ボルトのゆるみ、②V≒Hで、かつA≪H・Vの場合は、アンバランス、③A≫V・Hの場合は、ミスアライメントとして考えられます。
試験は、歯車減速機から歯車のかみ合いから振動周波数を出し、測定ポイントを指定します。また異常振動が出ている振動スペクトル波形図から、何が起因して異常振動がでているか原因を調べます。

検定問題【5】 破壊損傷の判定
・ある部品の破断面写真について、損傷内容を判定します。①静的破壊、②衝撃破壊、③疲れ破壊、④クリープ破壊、⑤応力腐食割れなどがあります。また、軸の破断面の見方として、①方振り曲げ疲労の破断面、②両振り曲げ疲労の破断面、③回転曲げ疲労の破断面、④ねじり疲労の破断面などがあります。
試験は、、各破断面写真が置かれていて、各写真の損傷名称・損傷原因を選ぶようになります。あと、軸の曲げ疲労の破断面模式図があり、疲労名称を選ぶようになります。

検定問題【6】 軸のマイクロ計測と処置判定
・工作機械の軸の寸法測定写真について、その測定結果による対応措置を判定します。
試験は、マイクロメーターの測定目盛りの写真が置いてあり、測定寸法を記入します。そのあと、その寸法結果から、js6のはめあい指示に対する処置を選んでいきます。①15.100だと研削盤で加工、②14.950だと、クロムメッキをして所定寸法に加工、③15.010だと、サンドペーパーで研磨、④14.000だと、肉盛りをして機械加工というように、適切な処理を選んでいきます。

検定問題【7】 機械装置図面から部品名称の判定
・図面及び軸受け等の写真について、適切なものを判定します。ころがり軸受の形状・寸法・精度などは、ころがり軸受の呼び番号で表します。大きく分けると、基本番号と補助番号とで構成されています。
①形式記号の代表例 深溝玉軸受⇒6、アンギュラ玉軸受⇒7、円錐ころ軸受⇒3、円筒ころ軸受⇒N・NU、スラスト玉軸受⇒5があります。
②寸法記号 寸法記号=幅記号+直径記号に分かれます。数字が8・9・0・1・2となるに従って、幅記号では幅広に、直径記号では大外形になります。
③内径記号 内径寸法を5で割った数字を内径番号としています。ただし、例外もあります。
気を付けておくことが、オイルシールとOリングです。オイルシールは、□の中に×があるもの、Oリングは、□のみだがG40などが書かれているものです。
試験は、ウォーム減速機やスクリュージャッキなどの図があり、その図の中に使用されている軸受等を選んでいきます。数字を読み取り基本番号や補助記号から写真の軸受を選んでいきます。

検定問題【8】 火花試験の判定
・火花の特徴を見て、材質・炭素量を判定します。目的は、鋼種の推定や異材の識別です。火花試験は、試験片をグラインダーに押し付けて行います。この時に発生した火花は、流線と破裂で構成され、火花の全長は根本・中央・先端の三つに分けられます。
鋼種推定の手順は、まず炭素破裂の有無により、炭素鋼・低合金鋼・高合金鋼に大別します。炭素鋼・低合金鋼の場合は、まず炭素破裂の多少によってC%を推定します。低炭素鋼は、花がほとんどありません。低合金鋼は、合金元素の特徴を観察して、その種類と量から鋼種を推定します。高合金鋼の場合は、主として流線の色により、ステンレス・耐熱鋼・高速度工具鋼・合金工具鋼に分けます。
試験は、提示された火花試験の写真を見て材質・炭素量を選んでいきます。

検定問題【9】 油圧回路図についての判定
・油圧回路図について、機器の名称、構造図及びトラブル現象の原因と対策を判定します。2級は、油圧回路図があり、指定された番号の機器を油圧記号(シンボル)が書かれたテキストから選びますが、1級は油圧回路図から指定された番号の名称や機器断面図・トラブルの原因調査を選びます。
各機器の名称を覚えていくのが数があるので大変なのと、各機器の役割を知っておかないとトラブル調査の問題が解けません。油圧と空圧は、覚えることが沢山あるので大変ですが、頑張りましょう。

検定問題【10】 空気圧回路の判定
・空気圧回路図について、機器の名称、構造図及びトラブル現象の原因と対策を判定します。空気圧回路図から、機器の名称やトラブルの内容を問われます。なぜ起きたのか?ということを問われますので、やはり各機器の役割もしっかりと覚えていかないといけません。また、1級はシーケンス回路図もでてきますので、どのボタンを押すとどこに電力が流れるかを覚えていきましょう。

検定問題【11】 密封装置の判定
・密封装置の名称及び特徴・用途について、適切なものを判定します。密封装置は、①オイルシール②Uパッキン③Lパッキン④Vパッキン⑤ダストシール⑥Oリング⑦メカニカルシール⑧ガスケット⑨グランドパッキン⑩バックアップリングなどがあります。
試験は、写真が出て名称を選び、その役割を選びます。また、密閉装置の使用方法(圧力の向き)や取り付け方法が問題になっています。

検定問題【12】 伝動部品・機械要素部品の判定
・伝動部品・機械要素部品について、名称及び特徴・歯当たり面の不具合について適切なものを判定します。種類は、①平歯車②はすば歯車③やまば歯車④内歯車(2軸がお互いに平行である歯車)や、⑤すぐばかさ歯車⑥はすばかさ歯車⑦まがりばかさ歯車⑧交差軸フェースギア(2軸が一点で交わる歯車)や、⑨ハイポイドギア⑩ねじ歯車⑪鼓形ウォームギア⑫円筒ウォームギア(2軸が平行でなく交わりもしない歯車)があります。
試験は、名称と特徴・用途、歯当たりの不具合内容を選びます。

検定問題【13】 弁栓の判定
・弁栓(バルブ)の写真・配管図について、弁栓の種類、特徴及び故障と原因等について判定します。弁栓の種類は、①仕切弁(ゲート弁)②玉形弁(グローブ弁)③蝶形弁(バタフライ弁)④球形弁(ボールバルブ)⑤逆止弁(スイング式)⑥逆止弁(リフト式)があります。
試験は、弁栓の種類を選びます。その弁栓の故障が書かれていて、その個所を選んでいきます。そして、故障の原因を選びます。また、バルブの操作方法を正しいものから選んだり、配管図からどの様な不具合が発生しやすいか選んでいきます。

以上、13項目から8項目が試験になります。
*2級の範囲が入ってたらごめんなさい…。

試験の流れ

試験の流れは、机が試験問題の数だけ列になっており、1番前の机が1問目となっています。
*私は縦並びでしたが、横並びの県もあるかな…?

開始の合図で、机に置かれたものや写真・問題を見て回答していきます。
油やグリスなどは、実際に動かしたりかき混ぜたりしたほうが分かりやすいです。
色でもある程度分かりますが、触ってよければ触っておきましょう。
ピンやキー・パッキンゴムなども同様です。

終了の合図でペンを置き、次の机に移動します。
そのあとは同じように、開始の合図で試験をはじめ、終了の合図でペンを置きます。
全ての問題が終わり、検定委員の方が『試験終了です』と言ったら帰れます。

時間配分は、1問10分です。
長いようで、意外とすぐに過ぎてしましますが、慌てず解いていきましょう!

最後に、後期技能検定 機械系保全は、かなりメジャーなので色々な対策法が出ています。
自分にあった対策法を見つけて、頑張ってください!!

 

 

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